第19課 象は鼻が長いです。(ぞうは はなが ながいです。)[NOUN(1) は NOUN(2) が ADJECTIVE です。]
ある対象物をトピック化し、その一部分について属性や特徴を形容詞で表します。
【例】象は 鼻が 長いです。(ぞうは はなが ながいです。)
「象は 鼻が 長いです。」(Elephants have long noses.)では、「象(ぞう)」(elephant)が対象物で、それに帰属する部位(ここでは「鼻(はな)」(nose))や現象について特徴を形容詞述部(ここでは「長(なが)いです」(long))で表現しています。
【コラム】「-は-が」文
次の文を比較してみましょう。
a. ぞうは はなが ながいです。(【例】と同じ文です)
b. ぞうの はなが ながいです。
a.とb.は文の形も似ていますし、同じ意味を表しているように見えますが、次のような違いがあります。
a.では、象に視点が置かれ、b.では(象の)鼻に視点が置かれています。a.の場合、「ぞう」の全体を話題(トピック)として取り上げ、その一部分である「はな」について特徴(つまり長いこと)を表しています。「ぞう」は「は」で、そして「はな」は「が」でマークします。一方、b.の場合、「ぞうの はな」に焦点を当てて特徴(つまり長いこと)を述べています。
日本語では、ある物の全体を取り上げて話題にし、その一部分について特徴などを述べる時は、上のa.のように「NOUN(1) [トピック・話題となる物] は NOUN(2) [帰属する部分] が ADJECTIVE です。」を用いて表すのが普通です。こうした文型を「-は-が」文と呼ぶことがあります。一方、上のb. 「ぞうの はなが ながいです。」のような文は限られた場面でしか用いられません。ここでしっかりと「-は-が」文の構造と意味用法を理解して、使えるようにしましょう。
【語彙】
【名詞(nouns)】
足(あし)
頭(あたま)
犬(いぬ)
腕(うで)
髪(かみ)
キリン
鯨(くじら)
口(くち)
首(くび)
猿(さる)
自然(しぜん)
尻尾(しっぽ)
島(しま)
シャツ
人口(じんこう)
神社(じんじゃ)
背(せ)
象(ぞう)
中国(ちゅうごく)
手(て)
日本(にほん)
庭(にわ)
値段(ねだん)
鼻(はな)
ハノイ
物価(ぶっか)
ホテル
窓(まど)
緑(みどり)
耳(みみ)
目(め)
【形容詞(adjectives)】
【い形容詞(i-adjectives)】(形容詞)
美しい(うつくしい)
【その他(other)】
や
【例文】
1. 中国は人口が多いです。(ちゅうごくは じんこうが おおいです。)
2. ナディアさんは髪が長いです。(ナディアさんは かみが ながいです。)
3. グエンさんは目がきれいです。(グエンさんは めが きれいです。)
4. 東京は物価が高いです。(とうきょうは ぶっかが たかいです。)
5. 大阪は食べ物がおいしいです。(おおさかは たべものが おいしいです。)
6. 京都はお寺や神社が多いです。(きょうとは おてらや じんじゃが おおいです。)