当サイトについて

 2016年3月の国際交流推進機構の改廃に伴い、国際交流推進機構国際交流センターは、 2016年4月、京都大学 国際高等教育院に、「日本語・日本文化教育センター」として新たに設置されました。新組織の名称を反映させるために、本サイトの改修を行い、2016年4月1日にリニューアル公開をしました。

 その後、「『日本語学習システム さみどり』学習コンテンツ・機能拡充事業実施経費」として、2017(平成29)年度全学経費の助成を得て、以下に述べる学習内容並びにシステム機能の拡充を実施し、2018年3月に全面リニューアル公開を行いました。

 京都大学では2021年度(第3中期目標、中期計画終了)までに外国人留学生の受入数を3,300人(通年)にまで増加させることを数値目標として掲げています。今回の拡充・リニューアルは、本学Kyoto iUP(Kyoto University International Undergraduate Program)入学者をはじめとする国内外の日本語学習者が、本学入学前から体系的な日本語学習に着手し、そして入学後は継続して本サイトを利用しつつ、日本語の理解を一層深化させていくことを、大きな狙いの一つとしています。彼らの日本語学習効率の向上、また日本での生活へのいち早い順応のための一助となれば幸いです。

2018年3月のリニューアル内容

  • 本サイト利用者画面のスマートフォン対応を実施し、またインタラクティブ性を重視したデザイン・インターフェースに変更しました
  • 日本語初級(日本語能力試験(JLPT)N5相当)の文法項目・語彙を取り上げたレッスンを新たに公開しました。従来通り学習内容は4言語展開となっています。
  • 従来の選択・穴埋め・並べ替え等の問題形式に加え、語彙や品詞を組み合わせて短文を作成する問題形式や、漢字の練習問題を新たに提供できるようにしました。
  • 利用者をより効果的な学習活動へと導くために、練習問題のランダム表示機能およびタイマー機能を追加しました。
  • 学習意欲をさらに高めるために、練習問題の正誤判定の結果表示の工夫、ダウンロードPDF表示の改良を行うとともに、解説などフィードバック方法の充実を図りました。
  • 初級後半(JLPT N4相当)の文法項目・語彙を取り上げたレッスンの開発も現在進めており、2018年度より順次公開していく予定です。

 なお、2015年度以前の開発・公開の経緯については以下をご参照ください。

さみどり 実行チーム


 「留学生30万人計画」を受け、京都大学では2020年までに留学生数を1,500人から3,200人へと倍増の数値目標を掲げている。その中で、いち早く日本での生活に順応でき、また各々の専門研究に取り組めるよう、外国人留学生・研究者の日本語学習を全学として支援することが、本学にとって喫緊の課題である。

 特に、複数のサテライトキャンパスを持つ本学においては、実験やフィールドワークのために国際交流センターの日本語授業への定期的な参加が困難な学生も少なくない。そのため、場所と時間に拘束されず、自由に学習できる環境の整備が急務となっている。

 京都大学国際交流センターは、このような状況の下、平成17年より二段階にわたり、日本語学習システム「さみどり」の開発プロジェクトを推進し、平成24年3月30日に無事一般公開を果たすことができました。本プロジェクト第一段階、第二段階において、多数の方々にご協力をいただきました。以下にご協力いただいた方々全員のお名前を掲載させていただくと共に、コアメンバー一同より深く御礼申し上げます。

 

京都大学 国際交流センター 日本語学習システム「さみどり」
開発プロジェクト コアメンバー

森 眞理子
ルチラ パリハワダナ
家本 太郎
河上 志貴子


第一段階

平成17年度~平成21年度
日本語教材作成・翻訳

 この間、「京都大学総長裁量経費」の助成を得て、月に二回のペースで研究会を開催し、国際交流センター独自の日本語教材の作成に取り組みました。誤用例のデータを解析し、それを基に初級から中級の仮名、文法及び読解の練習問題を開発しました。内容については再三再四議論を重ね、推敲した上で、完成した問題集を本センター日本語授業の受講生に試用させました。

 以下の方々には長きに亘り、これらの教材作成に快くご協力いただき、深く感謝申し上げます。

教材作成 澤田 浩子 本学国際交流センター 専任講師(当時)
ミグリアーチ 慶子 本学国際交流センター 非常勤講師(当時)
劉 志偉 本学国際交流センター 非常勤講師(当時)
衣畑 智秀 本学文学研究科    研修員(当時)
田村 早苗 本学大学院 文学研究科 博士課程(当時)
高橋 奈津美 本学大学院 文学研究科 博士課程(当時)
呂 佳蓉 本学人間・環境学研究科 博士課程(当時)
若林 玲奈 本学大学院 人間・環境学研究科 博士課程(当時)
加藤 靖代 本学大学院 人間・環境学研究科 修士課程(当時)
翻訳 Alison Evans 本学日本語・日本文化研修留学生(当時)

第二段階

平成23年7月~平成24年3月
「さみどり」公開サイト・管理サイトの制作

 プロジェクト立ち上げから大きな課題として取り組んできた、本教材のウェブへの公開を実現すべく、「全学日本語学習支援システム整備および次世代日本語WEB教材開発経費」として平成23年度全学経費の助成を得て、有限会社キートンに依頼し、以下4名の方々に京都大学独自の日本語学習オンラインシステムの構築を行なっていただきました。また、「さみどり」公開後、継続して新しい教材の掲載や既存の教材の編集・改良、さらには学習者の解答履歴やアンケート回答の解析が行なえるように、公開サイトと連動させた管理サイトの構築も行なっていただきました。

 9か月間という極めて厳しい日程の中、利用者のニーズを第一に考えて、徹底したシステム作りへのご配慮とご尽力をいただきましたことに対し、厚く御礼申し上げます。

ディレクター 湯川 真朗 有限会社キートン
プログラマー 林 直輝 有限会社キートン
プログラマー 田中 久輝 株式会社ループ
デザイナー 岡留 耕太郎 ブルームーンカフェスタジオ

平成23年11月~平成24年3月
教材作成・編集・翻訳、及びシステム入力

 この間、本システムの一般公開に向け、下記の方々のご協力を得て、初心者を対象とした入門編の教材作成に取り組んで参りました。同時に、動画・音声の収録及び編集、各問題集の翻訳(英語、中国語、韓国語)、また日本語を含めた4言語によるシステムへのデータ入力も進めて参りました。限られた時間の中で積極的に作業を進めていただきました。おかげさまで、より充実した教材を提供することができ、大変ありがたく存じ、御礼申し上げる次第です。

教材作成(入門編) 杉山 さやか 本学大学院 人間・環境学研究科 博士課程
Ekaterina Nazarova 本学大学院 人間・環境学研究科 博士課程
音声吹き込み及びシステム入力 風岡 祐貴 本学大学院 文学研究科 博士課程
音声吹き込み 三木 恵里子 本学大学院 教育学研究科 修士課程
メディア編集 津志本 陽 本学 学術情報メディアセンター 教務補佐員
趙 驍騏 本学 工学部
翻訳・システム入力 王 岩 本学大学院 人間・環境学研究科 修士課程
朴 永吉 本学大学院 地球環境学舎 修士課程
Daniel Milne 本学大学院 人間・環境学研究科 修士課程
張 語涵 本学大学院 教育学研究科 研究生
張 平星 本学大学院 農学研究科 研究生
雷 昊 本学大学院 法学研究科 研究生
金 昭耀 本学大学院 理学研究科 交換留学生
趙 珠延 本学理学部 交換留学生
Joey Ishii 本学教育学部 交換留学生