第18課 形容詞(すき[な]・きらい[な]・じょうず[な]・へた[な]・にがて[な]・ほしい)[NOUN(1) は NOUN(2) が {すき・きらい・じょうず・へた・にがて・ほしい}です。]
事象・事物・人物の好き嫌い、スキル、欲求を表します。「すき[な]」・「きらい[な]」・「じょうず[な]」・「へた[な]」・「にがて[な]」はna-形容詞(na-adj.)です。「ほしい」はi-形容詞(i-adj.)です。
第1構文では、NOUN(1)がトピックかつ主語を表し、NOUN(2)が対象物(目的語)を表します。
【例】
わたしは パンダが すきです。(第1構文)
わたしが すきな どうぶつは パンダです。(第2構文)
第1構文も第2構文も意味の上では類似していますが、強調して言いたい時などに第2構文を用いることがあります。第2構文では、NOUN(2)がトピックを表し、「NOUN(1) [主語] が {すき・きらい・じょうず・へた・にがて}な」に修飾されます。またNOUN(2)には種類、カテゴリーやグループを表す名詞(上の例では「どうぶつ」)を、NOUN(3)にはNOUN(2)に属する特定のもの(上の例では「パンダ」)を表す名詞を用います。
また、「ほしい」を用いて、「NOUN(1) は NOUN(2) が ほしいです。」(第1構文)と言うこともあります。
【例】わたしは あたらしい じてんしゃが ほしいです。(第1構文)
「ほしい」は意味上は動詞ですが、i-形容詞(i-adj.)と同じ変化をします。対象物は「が」でマークされます。通常、「ほしい」の対象となるのは、パソコン、スマホ、車、家、服など、話者が所有したいと思っている物です。この他に「時間(じかん=time)がほしいです。」、「お金(かね=money)がほしいです。」、「友だち(ともだち=friends)がほしいです。」、「休み(やすみ=holiday)がほしいです。」、「自由(じゆう=freedom)がほしいです。」と表現することも可能です。
【語彙】
【名詞(nouns)】
兄(あに)
姉(あね)
妹(いもうと)
お金(おかね)
夫(おっと)
弟(おとうと)
化学(かがく)
カメラ
空手(からて)
クリケット
魚(さかな)
サッカー
時間(じかん)
柔道(じゅうどう)
スポーツ
食べ物(たべもの)
妻(つま)
テニス
トマト
友だち(ともだち)
『ノルウェイの森』(ノルウェイのもり)
パンダ
ピーマン
南アジア(みなみアジア)
息子(むすこ)
娘(むすめ)
【形容詞(adjectives)】
【い形容詞(i-adjectives)】(形容詞)
ほしい
【な形容詞(na-adjectives)】(形容動詞)
苦手(にがて)[な]
【その他(other)】
生(なま)の
【例文】
1. わたしはコーヒーが好きです。(第1構文)(わたしは コーヒーが すきです。)
2. ルーベンさんは日本語がとても上手です。(第1構文)(ルーベンさんは にほんごが とても じょうずです。)
3. 兄はテニスが下手です。(第1構文)(あには テニスが へたです。)
4. 私のむすめは生の野菜が苦手です。(第1構文)(わたしの むすめは なまの やさいが にがてです。)
5. わたしは日本人の友だちがほしいです。(第1構文)(わたしは にほんじんの ともだちが ほしいです。)
6. 南アジアの人が好きなスポーツはクリケットです。(第2構文)(みなみアジアの ひとが すきな スポーツは クリケットです。)
=南アジアの人はクリケットがすきです。(第1構文)(みなみアジアの ひとは クリケットが すきです。)
7. 私の妻が嫌いな食べ物はトマトです。(第2構文)(わたしの つまが きらいな たべものは トマトです。)
=私の妻はトマトが嫌いです。(第1構文)(わたしの つまは トマトが きらいです。)